1年のおわり

なんだかいろいろあった。

一番大きかったのは浪人生なのに受験に不本意な結果となった息子のこと。

なんとか受かった大学にどうしてもいけないのだ。行こうと思うけどいけないらしい。体重も減り、人生に絶望し、生きていこうとする意欲がまったく感じられない。行ったとしても授業に出れず、図書館で過ごしていたそうだ。

 

やめてみよう、そんな大学なんて。大事なのは自立していくこと。

 

しかし人との交わりを絶ってしまい、自分の殻に閉じこもった彼が自立しようとしてバイトしようとしても面接に行っても受かるわけでなく、、、いろいろ行っては連敗。

しかし少し時間がたって大学への執着を捨てた彼は、大好きな祖父母の家に行く気になり、引きこもった人たちが共同生活しているところに訪ねていき、ちょっとずつだけれど、殻を壊し始め、このころ複数応募したバイトのすべてから声をかけていただき、高校から不登校気味だったのに、バイトは週4

フルタイムで真面目に通っている。

 

バイト先のいろんな人に出会って、話して、役に立って喜ばれて、

もうほんとうに一歩ずつ彼は変わってきた。

まず体重が5キロ増えた。中学からずっと続いていた不定愁訴が激減した。

彼は自分が置かれていた環境が恵まれていたことが分かったと言った。

やっぱり勉強したくて数学の勉強を自主的に始めた。

 

大学には戻れないかもしれないけど、彼は立ち直り始めた気がする。

 

若さがまぶしいと思った。

 

親としてこの現実を受け入れることは本当に大変だった。同僚で同じように青年期の悩みで数年うだうだしていた人の話を聞き、大学の研究室で事務をする友人にやっぱり学校にこれなくなる学生の話を聞き、おかげさまで自分は前向きになれた気がする。大学やめようよと言ったひよどりが親だから息子さんは恵まれていると励ましてくれた別の同僚。大学のカウンセリングの先生。皆さんのおかげです。

 

昨日風邪をひいたのに(熱はない)バイトを休まなかった。今は職場は大事な時期だから休めないという。いままで少しの体調不良でいちいち学校を休んでいたから大きな進歩だ。

うちが一番大きかった事件はこれ。

 

私も結構ぎりぎりだったが、大きく希望を持って今年を終えられることはとてもありがたいことである。

 

あとは娘の高校受験ね。