小学校教員、働き方改革推進派な訳

朝、6時前に起きる。

家族の簡単な朝ごはんと娘のお弁当を作って、7時過ぎに家を出る。洗濯と後片付けは息子。

学校に7時45分過ぎについて、着替えて、私が帰った後におかれていた机の上に置いてある書類の処理をして、そんなことをしているとあっという間に8時になる。昇降口で登校指導だ。8時5分には子どもたちは登校。ちなみに我々の勤務開始時間は8時15分だ。

 

私は特別支援級の担任だ。空き時間は全くない。授業時間は週29コマ。国際的には20時間が標準と聞いて、くらくらする。休み時間は特にトラブルが多発するので緊張する。トラブルを未然に防ぐため、トラブルの解決のため必ず誰かのそばにいなければならない。目の離せない子どもたちを相手にトイレに行けるのは給食を食べ始めたころだけ。水分を取るとトイレに行きたくなるので、なるべく我慢する。夏は脱水ぎりぎり。連日頭が痛い。放課後、まず水分を安心してがぶ飲みするが、うまく時間が取れずに次の仕事に入ってしまうこともある。一方、子どもにはまめに水分を取らせ、トイレに行かせる。

給食が始まるとまずトイレに行く。そしてまた味をあじわう間もなくダッシュで食べ、連絡帳を書く。下手すると教育上よくないけれど、食べながら書く。そしてその後は食事や片づけを手伝う。うっかり普通に食べていたら、片づけの時間が取れずに給食室に食器や食缶を返すのが遅れるので食べる速さも大事だ。ここも気が抜けない。

 

3時半に子どもを下校させて、とにかくトイレに行く。そしてすぐ会議。5時ごろまで続く。休憩もまったくとらず、ペットボトルを歩きながら飲んだりもする。集中してやれば6時から7時ぐらいには仕事は片付き、へとへとで帰る。時々は5時に終わるけど、同じぐらいの回数で時々は8時になる。帰ったら座る間もなく、食事の用意。集中すれば30分でできるように週末に作り置きをしている。疲れて食欲がなく、味のしない夕食をとる。

ご飯を食べ終わって、軽く家事をして本日初めての休憩が取れるのが早くて、夜の9時。

もたもたしていたら、9時半。10時。へとへとになって、そのまま座ったまま眠ってしまう。パソコンの前でも寝てしまう。

 

洗濯ものをたたむのは夫、後片付けはまた息子がやってくれる。

 

お風呂に入る気力もなく、それを振り絞るようにして入り、ビール飲んで寝る。

もっと家族と話したいけど、本も読みたいけど、ゆっくりしたいけど、

すぐ夜が来て朝が来る。

 

睡眠時間は6時間。労働時間は11時間。決して長時間労働でもないし、睡眠不足でもないが、疲れる。

 

先日、父に自分はもっと働いていた、甘えていると言われた。専業主婦つきのホワイトカラーの奴には何もわからないさ.

この体力仕事、感情労働、長時間緊張感を保ち、常に集中しないといけない。家に帰っても常に急がなくてはいろんなことが終わらない。ましてや家族にあたったりもしない。仕事中にお茶が飲める奴に言われたくないとイライラしてしまった。

 

余裕がないっていやね。

 

学校が変わって若干の仕事量が減りましたが、疲れるし自分の子どもほったらかしです。教師のこどもってちゃんと育ててもらってないよね。

 

働き方改革推進派です。この仕事は大好きです。メタボが気になる年頃ですが、昨年は特に大変で1年で4キロ痩せました。50歳目前にして158センチで42キロです。特別支援級の教員の大変さ、わかっていただけたでしょうか。