いよいよ、変形労働時間制がやってくるのか。

教員に変形労働時間制を導入することを検討していると毎日新聞がすっぱ抜いた時、即座に否定していた文科省ですが、

 

いや、今回、国会でこれを導入してもよい制度を可決したそうで。

 

 

 

1日10時間働けるんだって。忙しい時は。10時間ということは2時間15分の残業なんだけど、退勤時間に2時15分を足すと、7時。(まあ、いまでもこれぐらいは働いているんだけど。)

 

7時まで働くのが繁忙期かというと、私の体感的には標準期かな。

 

ということは繁忙期だから7時まで合法的に会議とか入れられたりしちゃって、その時期の帰りは9時かな。毎日。

 

または我々の生活が今までと一緒で、夏休みも同じような感じでとるだけになる。そして、学校滞在時間が長いのは労働時間内になるだけ。この制度、夏休みにやっていた年休消化の代わりに合法的に休ませてあげようということですが、夏休みしか年休取れない我々はたいてい、年休有り余っているので、未消化が増えるだけのことです。

 

よくて生活は現状維持、正規の労働時間以外の学校滞在時間を減らされて記録される、、、、という法案です。残業隠しで、たったこれぐらいの労働時間で過労になるなんて、本人の資質の問題ね、っと現場以外の人にとらえかねられない。夏休みがあるから先生はもっと働かないとね、いうことをいうであろう人々にどう説明したらいいのでしょう。まあこれは杞憂に終わるかもですけどね。

この法案、現場で賛成している人がいたら教えてほしいぐらいです。

まあ私の場合、一月50時間ぐらい、労働時間外に学校に滞在しているわけですが、それでも仕事は終わらず家持ち帰りの生活。時間外労働の手当ての値段をかんがえますrと、軽く10万超えますが、時間外労働として、記録されるのは0時間です。

変形労働制をとっても時間外労働として記録されるのは0時間です。だって勝手にやってる仕事なんだから。

教員は時間外労働の概念がない代わりに、本来研究の時間も確保されているはずなので、いま、やっている放送大学での勉強もやってもいいはずですが、そんな時間はありませんし。

  

横浜市のように2週間ぐらい思い切って閉庁してくれたほうがよほどよい。

うちの自治体が変形労働制をとらないことを祈っております。

 

変形労働制を採用する自治体は、現場の声が届きにくい行政だと思って、採用試験を受けようとしている人は回避することをお勧めします。

 

神戸市の教員いじめの問題を、働き方改革でさぼっているののつけが回ってきたのではというとんでもない論調の記事をネットで見つけまして、

泣きそうです。どうやってこの仕事を若い人に受け継いでいけばよいのか、途方にくれます。うちの自治体でも採用試験の倍率が2倍を切ってしまいました。

教育の質を上げるという観点、学校の役割は何の観点から、世の中の人はモノを考えてほしいと思います。

この法案、教育の質はあがりますか?

 

それでもなんで教員やってんのかな。自分。

面白いんだね、この仕事。尊敬できる同僚がたくさんいるからなんだね。

そして体がたまたま強くて、たまたま家族が元気だからね。

ちょっとでもバランスが崩れたらいつでもやめる覚悟です。