子どもの困った感情

 

こころの科学204号 子どもの“困った"感情

こころの科学204号 子どもの“困った"感情

  • 発売日: 2019/02/25
  • メディア: ムック
 

 教師の困り感ではなく、子どもの困り感からアプローチすするとうまくいく確率が上がるのだけど、その視点を持つのは難しい。この本はその困り感のいろんなケースがあって、面白い。暴力のひどい児童などなかなか現場でお会いすることはないけれど、まれに会う時もあるからこういうのを読んで心構えをしておかなくてはいけないと思った。またそういう経験を持っていれば、その時の対応はどうであったか、検証できるので有意義であるとも思う。心理学系の難しいことはあまり書いていないので、教員特に、児童支援や特別支援に携わる人におすすめ。

 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ

 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

  • 作者:川上 和人
  • 発売日: 2017/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 普通。題名のつけ方が優れております。面白おかしく書くのがお得意で、はじめはいいんだけど、だんだん読みにくくなるのが残念。

こころの科学 現場から考える愛着障害

こころの科学198号 現場から考える愛着障害

こころの科学198号 現場から考える愛着障害

  • 発売日: 2018/02/24
  • メディア: ムック

 

いわゆる発達障害愛着障害との区切りを知りたくて読み進めました。

一番面白かった記事はいじめに関する学校の対応の章。保護者がどう思い、どう動くのかを予想して、必要な情報を出していくことの大切さを感じた。一回目の学級懇談会で話したい内容が決まりました。が、、、、コロナ蔓延のため、そんあ機会があるのかどうか。

少しコロナが落ち着いていたころ

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ミツマタ群生地


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ハナネコノメ、みつけた!!

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アブラチャン


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ハシリドコロ




少しコロナが落ち着いていて、学校の校庭開放も始まって、緩んでいた時期は、本当にほんのちょっと前の話なんですが、

山ならいいかと行ってきました。

今はとても行く気になれません。たとえ公共交通機関を使わなくても、感染した時、移動したこと自体で、感染経路が複雑になるかもしれないと思うからです。

 

せめてその時見つけた花を見て、気持ちをいやそうと思います。

 

 

 

 

 

コロナ蔓延する学校で教員はきちんと休んで蔓延を防げるのか。

コロナが蔓延し、全国的に休校をやめられない地域もありますし、再開にこぎつけた地域も様々ですが、

 

再開した場合、わたしは本当に怖いです。

人数ぎりぎりでやりがい搾取、定額働かせ放題で何とか回してきている現場ですが

 

もし教員が咳と微熱が出た場合

→普通に出勤→4、5日しても治らないぞ→やばいんじゃないか→休もう

とこのパターンが一番高い確率として考えられます。この間にコロナを蔓延させるかもしれません。

 

これをすると症状があるのに勤務をするなんて、と世の中の人は言うでしょう。実際同じように人数ぎりぎりの職場である保育士さんが症状があるのに、勤務して自覚がないとか責め立てる人がいますからね。

 

ではなぜ微熱、咳ぐらいで休まないかというと、

どうしても休まねばならないときはどうなるかという場合のパターンを見てください。

1、職員への影響

自分が休む→余裕のない状態でカバーしてくれる教員に負担がかかる→負担のかかった教員が体調を崩す→それをカバーしようとした教員に負担がかかる→何人もの教員が体調を崩す→窮状を見て、まだ治ってない(微熱、咳程度)が出勤する→同じように出勤しいつまでも体調が悪い職員続出→自分もいつまでも体調が悪い。

2、児童への影響

自分が休む→授業が進まない→休まずやっててやっと終わるぐらいの内容が終わらないかもしれない→無理無理進める→クラスが落ち着かない→過労となり教員の体調もいつまでも悪い→クラスが落ち着かない→教員がいらいらする→クラスが落ち着かないので授業が進まない。

 

と現場崩壊ぎりぎりとなります。今、教員が定数そろっていることさえ、ありがたい状態で、そろってない職場はもっと悲惨なこととなります。なので休むとかえって自分の首を絞めます。

 

ここ微熱ぐらいで踏ん張っておけば、どうなるかというと多くのパターンでは

つらいのは長くて4,5日→体調がよくなった時、現場が元気、授業も遅れない。

となります。なのでこの案を教員が選択するのは合理的と言えます。人に迷惑をかけていないように見え(実際は病気をうつしているかもしれませんが)かつ保護者からも苦情リスクも低い。

 

休みも1日ぐらいなら何とかなりますが、3日超えるとほかに犠牲者が出てくる可能性が高いです。犠牲者も休むとは限らず、体調悪いまま、勤務することが多いですね。

体調が悪かったら休むということが普通でない世の中なのか、職種なのかはわかりませんが、

 

今回、この習慣がコロナ蔓延を助長することになるのではないかととても心配しています。

咳、熱で休みたいけど、休めない、そのせいでコロナを蔓延させるか、

休んで、ほかの職員を疲弊させ、体調をわるくさせるかを選択するのは、心の健康に非常に悪い。

 

コロナ蔓延までに、熱が出たら普通に休めるように働き方改革が進んでいたらよかったなあと思います。

こころ

 

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

 意外と面白かった。私は変わり者かもしれないけど、前半のほうがおもしろかったのは、きっと読んだのが2度目だったからだろう。前読んだのは高校生の時。

これはこれでいいんじゃない? 今日は卒業式

コロナ騒ぎの中、勤め先で卒業式があった。

このご時世の標準仕様である、在校生も保護者も来賓もおらず、式も短く、練習もしていない式である。せっかくの門出にどうなんだろうかと、いつものようにやってあげられなかった思いを持ちながら本日を迎えたわけだけど、

 

結論から言うととても良い式だったんですね。私は6年の担任ではないけど、もう感動しましたよ。

 

式の始まりはあんまり緊張しないでリラックスして入場してきたんだけど、それもとてもかわいくて。

みんな席に着くと、練習していないから、歩く位置や順序は先生の先導。またこの先生の先導が素晴らしく、笑顔でほぼ小さな合図だけで静かに子どもを導いていく。ちゃんとその合図を見逃すまいと真剣な子ども。そして証書は、お作法も教えたわけではないから、自分の知っている範囲で精いっぱい敬意を表して、緊張して立派に受け取ろうとする。何回も練習しているわけではない、一発勝負の緊張感の中で、友達に対しても頑張ってとエールを送る気持ちがあるのか、まさかの集中したピリッとした非常に厳粛なムードであったのです。

そのあと、教師と子供が向かい合い、

歌もちょっとだけ練習したものを思い出しながら歌い、そして教師からも歌を送って、最後はみんなで指揮者を向いてみんなで合唱。

いつもは脇役の我々もちょっとでも誇らしい気持ちを持たせてやりたいと直接子供の顔を見て、子供に直接歌いかけて、語り掛けられた。

 

そして式が終わり、写真撮影はいつものやんちゃな顔に戻り、

もう、久しぶりに会えた友達に興奮して、ほんとなかなか静かにしないし、もう、写真屋さんをイライラさせてしまったんだけど、それもよい思い出かな。

 

今日は本当に暖かくて、厳粛で素敵な式だったのです。

「これはこれでいいんじゃない?」

この言葉は児童のほうから出てきた言葉。

 

卒業式を見られなかった保護者の皆さんには、残念でしたが児童たちはこの式できちんと前を見据えて、一つステップを上がれたように思いました。シンプルに子どもだけが主役の式でした。皆さんに感謝したりすることはできなかったけど、今日の節目を応援したかった方々に伝わればなあと思いました。

 

いつもと違う流れで急遽いろんな仕事をしたり、考えたり、緊張したりしたりして、そしてちゃんと送り出してあげられたから今日はぐっすり眠ろう。

6年生の先生、お疲れさまでした。