壬生狂言を見てきた

なんの知識もなく壬生狂言を見てきた。

5個ぐらい演題があって、どこで入ってもどこで出ても自由というので、

玉藻前を見てきた。もちろんどんな話かも知らない。

 

壬生狂言は無言劇である。笛とお囃子はある。小さい時から耳があまりよくないわたしとしてはセリフ聞こえないストレスがないのは超快適。

 

ただし、全く話が分からない。

周りを見るとどうもどんな話かを書いてあるパンフレットを購入し、事前に読み込んでから見ている感じだ。

 

まあ今更遅い。

 

私の見た認識では、男の人と女の人が仲良くしてたらキツネが出てきて、偉そうな人がでてきたら、逃げてって。と思ったらまた出てきて、赤ちゃんの血を吸ったり、通りがかりの人を襲ったりして、最後は強そうな人に殺される。こんな感じ。

 

その後の調べでは、鳥羽上皇が男の人で、彼の寵愛する姫が女の人だった、

簡単にあらすじを言うと、実はこの姫の正体は九尾のキツネで、鳥羽上皇を病にしてしまう。

病を治そうとした陰陽師がこの病は姫である玉藻前のしわざであると見抜いた。見抜かれた玉藻前は姿をキツネに戻し、逃走してしまう。

そして那須まで逃げて、そこで、いろいろ悪さをしていることを聞いた鳥羽上皇が討伐軍を出して玉藻の前を殺してしまうというお話でした。

 

お話を聞いてから、見たことを思い出してみると、いろんな気になっていたことがわかってきて、そんな見方をしても面白いなと思った。

キツネ役の人は逃げるとき、かなりの高さの舞台(普通の家の2階ぐらい)から飛び降りるのでびっくりしたり、旅人が襲われるシーンでは小さい子供がやってきてキツネにひょいっと抱き上げられて右へ左へと連れられるかわいらしさがあったりして、意味が分からなくても場面場面、見入ってしまうところも多くてなかなか楽しかった。最後の狐の首を取るところもいろんな工夫が見えて興味深かった。

 

九尾の狐は最後は那須殺生石になるらしい。そういえば殺生石を見に行った時、キュウビー君というゆるキャラがいて一緒に写真を撮ってもらったなあ。

 

1000円でこんないいものを見せてもらってありがたいです。また是非見たいと思ってます。

 

ほんと価値もわからず京都で大学生をしていた自分になんであの頃に行っとかなかったんだと喝を入れたくなった。